OUR APPROACH 成謙工房の着物づくり
コンセプト
京友禅は江戸時代の中期に扇絵士である宮崎友禅斎により用いられた技法になります。
京友禅は完全分業により製作しております。
職人は任された工程の技を極め次の工程に繋ぐ仕事をします。
しかし職人はそれぞれさまざまなセンスを持っているので染匠(プロデュース)が各工程の職人に指示をしてまとめ上げ一枚の着物を作って行きます。
その染匠が成謙になります。
弊社は歴史ある古典文様、琳派などの絵画、正倉院宝物もとより現在の生活スタイルやファッションに合わせた着物創りを行っております。
工程紹介
企画立案
美術工芸品などのあらゆる資料をもとに模様と色彩の配置・バランスを考え、意匠図案を染匠が考案。そして衣裳と品種に適した生地を選択します。
下絵
仮絵羽された白生地に青花液で模様を描いていきます。
初めは薄い青花でアウトラインを描き、次第に濃くして正確な模様に近づけます
糊糸目
下絵の線に沿っていとめ糊を置いていきます。
これは挿友禅の時、染料が他ににじまないように防染する働きがあります
友禅打ち合わせ
挿し友禅の前に 染匠と友禅師が配色や色彩について打ち合わせし完成イメージを共有します
挿友禅
色彩感覚や創造性が求められ 友禅師の個性が発揮される工程です。
筆と刷毛を駆使して 絵模様部分に染色していきます
伏せ糊
挿友禅をする模様の部分に糊をムラなく置いていき、その上に挽粉をふりかけます。引染をする時に模様の部分が染まらないようするためです
引染
別の布切れで試染し 色合わせした染料を刷毛でムラの出ないように染めていきます。
濃い色は2~3度重ねて染め上げます
金彩
金・銀の箔や粉を使い 豪華な雰囲気を作ります。
金くくりや押し箔・摺箔・砂子など京友禅ならではの美しさを表現します
刺繍
絹糸・金糸・銀糸を使って 駒使い・菅・相良・纏い・平繍などの刺繍技法で模様に気品と華やかさボリューム感を持たせます。